キャリアのピボットとは?
今回は【キャリアのピボットとは?】をお届けします。
最近よくHRの領域で目にする言葉ですね。
ピボット(Pivot)とはバスケットボールで用いられる用語でして、片方の足を軸にした回転運動のことを意味します。これになぞらえ、キャリアの世界では「業界と職種のどちらかを固定してキャリアチェンジをすること」
を指します。
例えばですが、電機メーカーで営業をしていた者が、職種(この場合は営業)を固定し、業界をずらすような形で人材業界に転職する、などです。このように、業界と職種との両方を変えてしまうのではなく、どちらか一方の経験・スキルを活かした形で新しい領域にチャレンジしていくことを、【キャリアのピボットをする】という言い方をします。
突然話が変わってしまいますが、転職可能性がある人材が一番評価される企業・領域はどこだと思いますか?
読み進めて頂く前に、ぜひとも答えをご想像下さい。
答えは【自社の競合企業】ですね。
当たり前ですが、経験・スキルを最大限活かすことができ、一番活躍が見込める企業です。業界の歴史や動向も知っており、求められるスキルや考え方も殆ど変わりませんので、一番評価をされるのは当然のことですよね。このようなケースでは「年収を上げやすい」「活躍可能性が高い」
といったメリットはありますが、文化や働き方の改善といった意味では、
もしかすると難しいかもしれませんよね。
そのような際に、他の領域にチャレンジをしつつも人材としての評価を受けやすい【キャリアをピボットする】という動き方が大事になります。
一般的には、業界・職種の横断的な経験を積むための方法、不確実な未来においても柔軟なキャリアを形成する方法として語られています。
※無論、実現したいことに応じて最適な手段も変わりますので、
あくまでも一つの考え方として捉えて頂けますと幸いです。